小児歯科 Pedodontics



( 上図は8歳児の歯列のパノラマレントゲン写真 )

7歳から12歳位の間に乳歯と永久歯の交換が行われます。

7歳から12歳位の間に乳歯と永久歯の交換が行われます。この期間を混合歯列と呼び、 口の中は乳歯と永久歯が混在しており、口の中の自浄作用(唾液の流れ、舌運動、頬粘膜の動きに より歯が自然に掃除される事)は低下します。故に歯垢がつきやすく、初期ウ蝕(ムシ歯) 不潔性歯肉炎をおこしやすい時期に当たるわけです。最近の食品は、柔らかいもの、 粘着性の強いものが多く、歯垢形成しやすいわけです。又強い咬合力(咬む力)を必要としないので、 咬筋(頬の筋肉)の発育が悪く、口を開ける力、咬む力が低下してしまいます。


乳歯のむし歯は、永久歯の石灰化不全を誘発します!



( 上図は5歳児の下顎骨(臼歯部)のレントゲン写真 )

すでに小臼歯(永久歯)の歯冠が形成されています。乳歯の歯根は吸収されて短くなっています。

5歳児の歯のX線写真です。乳臼歯の歯根の下に永久歯がどんどん発育しています。 乳歯に虫歯があると歯根から細菌が骨の中に進入し、永久歯の石灰化不全(永久歯の発育障害) を起こします。乳歯の虫歯が多かったから、永久歯は気をつけようでは、もう遅いのです。 丈夫な永久歯にするには、乳歯からの管理が大切なのです。




■ お母さんからよくある質問です。

「 乳歯冠をかぶせた歯は、永久歯がはえる時どうなるんですか? 」

お答えします。


ー3歳頃の乳歯の歯根状態ー

三歳頃に乳歯冠(3M社 ion Ni-CHRO)をかぶせた歯根の状態です。 乳歯冠は、乳歯のむし歯が歯髄まで感染して、 断髄した乳歯にかぶせます。
C2の段階では、レジン充填(白色)もしくは、 インレー(部分鋳造歯冠修復 金属)にします。

ー9歳頃の乳歯の歯根状態ー

小学校2、3年生頃の歯根の状態です。 歯根が根尖部の方から吸収されて短くなっています。

ー11歳頃の乳歯の歯根状態ー

小学校4、5年生頃の乳歯の歯根の状態です。
この頃になると、後続永久歯が下から顔を出し始めます。 乳歯の歯根はほとんど吸収されて永久歯との交換準備体制に入ります。
健全歯であっても、治療歯(乳歯冠をかぶせた歯)であっても、 永久歯がはえる時期になると、骨の中で自然に歯根が吸収(とける)されて、 永久歯との交換準備に入ります。
小学校1年生から5年生位の間の口の中は 乳歯と永久歯が混在します。
この時期を、混合歯列期と呼びます。 そして6年生頃になると全ての乳歯がぬけて 永久歯列が完成します。
個人差は1年前後あります。






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